みんなの広場

木工広場

住職の私が子どもだった頃、ご近所で家が建つというといつも同じ大工さんが来ておられました。何カ月も一人で仕事をされていて、僕たち子どもは大工さんの仕事ぶりを横から眺めるのが日課になっていました。その大工さんは子どもたちに道具の名前や使い方を説明しながら仕事をしてくれるのでワクワクしながら聞いていました。自分もやって見たくなって現場で出た端材をもらって帰ってきては何か作っていました。また、鍛冶屋さんも近所にあって真っ赤に焼けた鉄を機械で叩いて形を作っていくのに見とれていました。そんな日常を送っていたので物を作るのは特別なことではなくて生活の一部のように感じていました。

子どもの時、僕がハマったのはゴーカート作りでした。と言ってもただ板の下に戸車をつけ、(足で操作するのに)ハンドル?があり曲がることができ、ブレーキで一応止まるというものでした。動力は位置エネルギー。ただ坂の上から下へ転がっていくだけ。それと鍛冶屋さんのまねの5寸釘ナイフ。風呂はマキで沸かしていたので、火の中に5寸釘をほり込み真っ赤に焼いてそれをペンチで挟んでカナトコの上で鍛冶屋さんの様に金槌で叩いて形を整えていき、最後に水の中へ「ジュ―」と入れて焼きを入れ、それを砥石でといで切れるようにするのです。

どちらも今の大人からは「あぶない」と言ってOKは出ないと思いますが、時にはのこぎりで手を切ったり、火傷をしたり、怪我が絶えなかったのですが、だんだん扱いが上手になり、怪我が少なくなってきます。大人になった今、いろんな道具をそれなりに使えるのも子どもの時のこういった体験のお蔭だと思っています。

幸い、お一人ボランティアで子どもたちの木工に付き合ってくださる方がいます。木工教室は始まって3年ぐらいたつのですが、その方の話によると、「初めは道具も使えなくて危なっかしくて何もできなかった子が、自分で考えて、自分で道具を使ってできるようになってきた」とのこと。ケガをしながらも、だんだん器用になって想像力もアップしてくるのですね。それを強制してさせるのではなくて、「何か作りたいなー」というワクワク心でするところが大事なんだと思っています。

ケガは付きものです。その覚悟を持ってご参加ください。お寺で入っている保険の範囲内での対応はできますが、それ以上のことはできませんので、ご了承の上、子どもさんを参加させてください。

また、子どもたちをサポートして下さる方も募集していますので、よろしくお願い致します。


活動日:
毎週金曜日
時間帯:
15:00~17:00
活動場所:
小堂裏
参 加:
自由(予約不要)
参加費:
毎回100円/保険代・道具使用代 年間500円
ただ今、参加者募集中!

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